考察:ドット絵と滑らかスクロール

上の画像には一つ不自然な点があり(謎の白い棒の件は無視)、普通のキャラがドット絵がくっきり表示されているのに対して一番右のキャラだけボヤけて表示されているように見える。

これはどういうことかというと、一番右のキャラだけx=120.5のように小数点の位置に描画されているからである。この敵キャラは歩行時には1フレームに1ドットのように整数の移動しかしないのだが、プレイヤーを発見すると0.1ずつ加速しながら追ってくるのでそのときに描画すると、内部のDirect3Dのテクスチャレンダリング時に勝手に補完されてしまうのだろう。

これではドット絵の良さが半減してしまうので、描画時に整数に丸めてしまえば常にドット絵がクッキリ表示されるようになる。
 しかし、すべての画像を整数にまるめて描画してしまうと、今度は奥背景のスクロールがガクガクしてしまう現象がおきた。多重スクロールの奥の背景はゆっくりスクロールしているような感じなので、まるめてしまうと3,4フレームごとに1ドットスクロールになってしまうからであろう。

つまりドット絵の表現と滑らかスクロールは両立するのが難しいということになる。

そこで、キャラのドット絵は整数に丸め、背景のように自然画の場合は小数点で描画するように分けることで両方の良さを活かせるんじゃないだろうか。
もし背景までドット絵の場合はもう滑らかスクロールは諦めるしかないだろう。8Kのような高解像度が普及すればドット絵でも滑らかにスクロールできる日が来るのかもしれないが。

0